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主に記録用

2017/5/29 大劇場千穐楽の一日②

本当は一つに収めたかったけどあまりにも長すぎたから分けた。以下、千穐楽本編の感想です。(主にサヨナラショーかな?)

 

とりあえず拍手が今までにないくらい大きくてビックリした。

 ほぼ100%出演者のファンしかいない空間ってあんなに凄いエネルギーが生まれるんだね!大感動!退団者による千穐楽アドリブなんかも盛り沢山で若干のお祭り感はあったけど、お芝居は役があるしコメディだから悲しさ寂しさはあまり感じなくて(多分)、圧倒的にショーの方がしんどかった。でもその胸に迫るものが“退団による最後”と“千穐楽による最後”のどちらによるものなのかはよく分からなかった。(自分の感情を冷静に分析できるほど余裕がなかったから…(笑))
 絆の場面で泣いちゃった早霧さんを見て、淡々としてる面もあるけどこの人そんなに強くないんだって改めて感じた。退団会見のときも今にも涙がこぼれ落ちそうだったし、強そうに見えて心が揺れやすい繊細な人なんだなって。だけどそういう嘘がつけない純粋なところに多くの人が魅了されてるんだよね。(もちろん私も)出来ることなら外の世界に出てもそういうところは無くさずに生きてほしいって心から思った。目には見えない心まで綺麗なのが舞台から伝わってくるって本当凄いことよ。
 
 
 サヨナラショーは前楽で大泣きして落ち着いたのか、前日よりは冷静に味わいながら見れた。(前楽はセトリも演出も分からないから次々出てくる早霧時代の曲たちに泣きっぱなしだった…)序盤の芝居主題歌メドレーの見事なメドレーっぷりに思わずカウコン…?ってなったけど、早霧さんの潔さと思いやりを感じて素直に楽しませてもらった♡まさか星影コルドバまで聞けるとは…!(大興奮)
 伯爵令嬢の主題歌の最後、早霧さんが「ジュテーム」と歌いながら手を伸ばした先からオン眉ポニーテールのコリンヌが登場っていう演出は面白かった。それでまたみゆちゃんのコリンヌっぷりが健在なのよ。衣装はデュエダンのかな?初めてコリンヌに会えた!っていう感動すらあった。(※伯爵令嬢時はまだファンじゃなかった)ちょっと大人びてる雰囲気だったけど十分許容範囲。改めてヒロインをやるために生まれてきた子なんだなって。
 

 そこから伝説のラの白燕尾!!!!やっぱりあの曲が流れながら幕が上がると物凄いテンション上がる。全身の血が沸騰するみたいな。番手問題でフォーメーションが変わってしまったのが心残りだけど、またあの白燕尾が見れて嬉しかった~!全ツでもやったしもう見飽きたかなーなんて思ってたけど全然そんなことなかったし、あの着倒して若干くたびれてた早霧さんの白燕尾が再び舞台上で輝くなんて!!!手直し大変だったんじゃないかっていう衣装さんの心配をしてしまう(笑)
 白燕尾のまま揃いの衣装を着たみゆちゃんが登場してグレヒのOver the Rainbowへ。あの水色衣装のイメージが強いぶん、ラの衣装での清らかなデュエダンはとにかく新鮮。(正直違和感すら覚えた。)グレヒではそれぞれリフトされながら抱き合って床に下ろされたところから始まるけど、今回はリフト無しで始まるからその間はただ見つめ合うっていう時間で埋めてて震えた。余白を芝居心で埋めるちぎみゆ。さすがDramatic S。
 他の退団者場面は白燕尾続きで愛のエスメラルダ。せっかくスター格が多いんだからもう少し凝ったパフォーマンスでもよかったんじゃないかって思ってしまうようなシンプルさで物足りなさを感じたのが正直なところ。“早霧せいなサヨナラショー”だから仕方ないのかなー。
 
 そして次が話題の新衣装でのリベルテ(ルパン)~シティラプソディ(ケイレブ)~本当の二人、本当の物語(ローマ)~約束の場所(ローマ)という怒涛のメドレー。冒頭のメドレーにローマが入ってないのが気になってたけどここで入れてきたか…!という感じ。(後にも書くけどセトリが秀逸!)
 とにもかくにもまず衣装が素晴らしい!!!二人ともよく似合ってて、初めて見たとき「結婚式だ!」って思っちゃったもんだからシティラプソディはケイレブとイヴォンヌが結婚式を抜け出してきたように見えて、かと思えばローマの曲になったらちゃんとみゆちゃんが王女に見えてきて不思議な感覚だった。同じ衣装を着た二人なのに見える関係性がコロコロ変わるのは見応えがあって面白かったよ。
 リベルテはルパンとマリーちゃんというよりも早霧さんとみゆちゃんそのものって印象で、早霧さんがルパンを通さなくてもいろんな役で海を渡ったり山を飛び越えてて(笑)、みゆちゃんと一緒にどこまでも芸を追求してきたから歌詞とリンクしたんだと思う。
 ローマの約束の場所でペンラを振るっていう指示だったのにフライングでチラホラ振ってておいおい…ってなった。年齢層高いのは分かるけど、せっかくの機会だから綺麗に揃えたかったのに~。みんな説明読んでよ~。って今でもブーブー言う(笑)東京ではバッチリ決められるように諸々努めていただきたいです!!!!!!!(文句ばっかり言ってるけどここのソロはめちゃめちゃ感動した。やはりローマは大切な作品。)

 そしてその神衣装のまま最後の曲Greatest HITS!へ。あまりにも理想的なエンディングすぎてエンドロールが見えた…。それくらい誰もが納得する選曲だったと思う。“今まで歌ってきた曲たちがGreatest HITS”っていう平和的なまとめ方も早霧さんらしかったし、見終わった直後はあまりの上手さに「早霧さんのクリエが見たい!」ってそんなことも思った(笑)
 公演後の会見の記事で知ったんだけど、今回のセトリはみゆちゃんと相談して決めたらしいね。本当どこまで優しいんだ…!って胸が熱くなったよ。トップ時代の曲に限定したり同時退団の相手役のことも考慮してデュエットを多めにしたり、最後まで一人よがりにならないところはトップの生き様として凄くカッコイイと思う。もちろん贔屓目は入ってるけどね。(その会見でも大泣きしたみたいでタカニュ見てビックリした(笑)あんなにも“今から泣きます!”っていう顔をしてから泣く大人はなかなか見れないよ(笑))
 
 意外にも退団のご挨拶は落ち着いていて、普段の千穐楽のテンションと変わらない印象だった。特筆することとしては大ちゃんとの身長差かな。第二の相手役、最後までありがとう!!という感じ。大ちゃんを見上げる早霧さんとっても可愛いんだぁ…♡カテコは5,6回あったのかな?もう覚えてない(笑)最後の幕前挨拶に出てきたちぎみゆ二人がとても微笑ましいやり取りをして劇場内にお花畑が広がってた。そして何度目かの添い遂げに感謝するターン。あのちぎみゆ芸をブレることなく最初から最後までやりきった二人に拍手を送りたいし、夫婦漫才はともかく、退団してからも一緒に雪組観に行ったり交流があるといいなって純粋に思った。

 

 

 組子だけじゃなくてお客さんや我々ファンにもありったけの愛情と感謝を込めた言葉を沢山かけてくれて、寂しいんだけど満たされてもいて、上手く言葉に言い表せないようなフワフワした感覚が2,3日続いた。それでもまだ東京があるからなんとなく割り切れてるような気がするんだよね。東京の千穐楽が終わっちゃったら宝塚の早霧さんはこの世から消えてしまうわけで、嘘じゃなく本当に一度死んでまた生き返る展開を迎える予感しかない。(とはいえジャニ方面もあるし、少しだけど現場も確定してるから案外早く生き返ってるかも…?

 

ひとまずありがとうございました!

早霧さん大好きです!!!!