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主に記録用

二人の運命はDramatic

いやぁ~、退団公演って凄いですね。

 

 公演始まってから小忙しかったり何をするにも「これで最後か~」って言ってはいたけど退団公演の悲しさ寂しさ喪失感っていうのは実際体験してみないと分からないもので、案外平気だな~☆ってヘラヘラしてたらふとしたときに急に寂しくなったりして、私も例に漏れず自担退団の情緒不安定っぷりを発揮してるみたい。そして今がこれまでの早霧担人生で一番ちぎみゆのことが好きで、このコンビが愛しくて愛しくてたまらない。サヨナラの心理ってホントよく分からないわ…。

そんな千穐楽の感想は後にして、まずは全体の感想を。

 

 

 幕末太陽傳、トップコンビの退団公演だけどサヨナラ色はあまり濃くなくて、新規のお客さんでも十分楽しめる内容になってたのが早霧政権作品らしいと思った。(あからさまな別れや旅立ちはなく、オマージュの域で収めてたという意味での巧さ)公演が始まる前の取材会で、今回も最後だからといってリクエストはせずに与えられたものをどう仕上げるかみたいなことを言ってて、このスタンスが私は大好きで、こういうスタンスだから周りが盛り立ててくれるんだろうなってつくづく思う。

 演目が発表されて演出が小柳先生って時点で察したけど、原作物であることには何の不安もなかった。いつかのスカステの番組でルパンをやることになったときのことを聞かれて「ルパンを早霧でどうやるかではなく、早霧の魅力をルパンでどう見せるか」って言ってたのが凄く印象に残ってて、小柳先生なら多少破天荒なことをしても上手くまとめてくれるだろうっていう絶対的な信頼があったのね。だから本来なら来てほしくない最後の公演もワクワクしながら迎えられた気がするし、最後に先生を当ててくれた劇団の偉い人には心から感謝してる。

 

 佐平次さん(いのさん)は早霧さんそのものと言っても過言じゃないくらい早霧さんの素敵なところが詰まってて、もうずっと楽しくていっぱい笑わせてもらった。いのさんはどこまでも自由に生きていて明るくて逞しいんだけど時折見せる闇がこれまた深くて、この人を放っておけない!って思わせるところもなんだか早霧さんだった(笑)そりゃおそめさんもああいう決断をするよねって。客席総おそめ化。

 多額の無銭飲食をした挙句、勝手に働きだしても許されてしまう早霧いのさんの生まれ持った愛され力(りょく)もお見事。これは常々思ってるんだけど、早霧さんってどんなぶっ飛んだ言動をしても「ちぎちゃんだから仕方ない」で済まされてることが多すぎる(笑)たくさんの人を助けるけどヒーローと呼ぶにはちょっとズル賢くて、でも爽やかで魅力的な人だと思えるのはやっぱり中の人自身の魅力が出てるからなのかな♡(突然のデレ)

 いのさんが相模屋を掻き回して時代の波にも上手く乗っていく中で、一見何の意味も持たないようなセリフや出来事が後半で繋がったときに思わず「小柳先生!!!!!!」って感動した。でもこの伏線回収が薄っすら感じていた寂しさを増幅させてて、いのさんが撒いたアレコレがうまく回り始めたらみんなどんどん相模屋から去って行くのよ。このテンポ感がまた絶妙なんだけどやっぱり寂しくて…。最後に“ちぎみゆ”な演出をしてくれたことで未来に希望が持てるしファンとしてもかなり救われてる。何はともあれリピーターに優しい役とお話でよかった♪(ゲスいまとめ)

 

 

 Dramatic“S”!、意外性は無いけど最後にオーソドックスなショーを見れて満足っていう印象。今までのショーが個性強かったから(笑)、逆にこういう“THE”なショーが新鮮に感じる謎現象が起きてる。でもだからといって緩むことなくスピード感があって一貫して攻めた曲調とダンスなのが早霧ショーらしいなって。サヨナラ色も後半に感じるくらいで、前半は楽しい!カッコいい!であっという間に過ぎちゃう感じ。

 あとはまぁ何と言っても早霧さんの前髪の破壊力でしょう。公演始まって1週間経ったくらいから急にプロローグで前髪を作ってきて、せり上がりで振り返った瞬間に私の全身の毛穴が開いた(笑)アイドルにおける前髪の重要性は常々感じていたけど、最後にしてようやく早霧さんがそのことに気づいてくださって胸アツ。アレがあるのと無いのとでは満足度が10000%くらい違うから…。

 

 ファン待望のブライアント先生振り付けの新場面(Song & Dance)は今回も恐ろしい完成度で大変感激しました。(思わず敬語)特定の演出家の先生と相性のいいトップさんはこれまでもたくさんいただろうけど、振り付けの先生と相性のいいトップさんは珍しいんじゃない?しかも先生の方から熱烈なラブコールもあるって奇跡では(笑)場面に出てる人数も多いし、さすがスぺオキに捧げるBig Party!(※ステージドア参照)トラジャみたいにもし“ブライアントジャパン”なるユニットがあったら早霧さんに0番を任せてくれるって信じてるよ!(???)

 

 おめでたい初舞台ロケットが終わると静かに始まるサヨナラ場面。毎回イントロが流れ出すと「あー来たなー…」ってこちらも静かに構えてる。曲調は明るいし組子の入れ替わりが激しくて結構ハードなんだけど、みんなが笑顔で早霧さんの方を見ていてそれだけでもグッとくる。早霧さんのトップ像は“キャプテン”だと思ってて、最前線で戦いつつも冷静な目で周りを見ているから仲間からの信頼が厚くて総力戦でキラキラ輝いてるっていうのが今の雪組の印象だから、それが見事に具現化されたような演出の連続で寂しいんだけど温かい気持ちにもなる。雪組の温もりがこの先ずっと早霧さんの心に残ることを切に願ってます。

 あと見所として、毎回終盤に早霧さんのアドリブの振りに組子みんなが対応するっていうSMGOの極みみたいな瞬間があるんだけど、あそこの組子たちの集中力が本当に凄いから初めて観る人は気を緩めずに最後まで見てほしい。

 

 黒燕尾は久々に正統派を見たって感じ。ベサメムーチョかぁ…しかも歌うんかぁ…って正直思ったけど、やっぱり黒燕尾はいいね。きっと早霧さんはこういうことをやりたくて宝塚を目指したわけだし、目線とか手の力の入り具合から男役に対する想いがビシバシ伝わってきて痺れる。あと平澤先生の振り付けは最後の一押し!っていう決めポーズが大好きで今回もそれが健在だったから拍手しながら無事に召された(笑)

 

 最後のデュエットダンスはとにかく美しくて神々しくて、こうやって伝説になっていくんだなっていうのを凄く感じたし、クラシカルな曲にシンプルな衣装と振り付けでコンビ間の感情が引き立つ演出に泣いた。見つめ合うだけ、手を繋ぐだけで二人の間にドラマが生まれるんだよね。目で会話するって本当にあるんだな、この二人の間には誰も入れないなってそういうお花畑みたいなことを本気で思うのよ。ああいうコンビカラーだしついてるファンもアレな人が多いからこんなこと言うのは恥ずかしいんだけど、このデュエダンを見たらもう恥なんて捨てて堂々と信者宣言したいし、大人たちの考えた出会いだったとしても運命論を信じてみたくなる。

 セットの「See you again」然り、いつかまた会えるかもしれないっていう希望を持たせてくれる締めくくりが今後も二人の物語も雪組の物語も続いていくと思わせてくれて素敵。寂しいけど前を向かせてくれる優しさにまた胸が熱くなる。望海さんの美声に包まれてるっていうのも大きくて、望海さんがいなかったらここまで人気組になることはなかったかもしれないし早霧さんにとってもかなり心強い存在だったと思うから、最後にこういう形で二人を見守りながら送り出してくれるのが凄く幸せ。

 ただ最後にこういう形で関わってくれた望海さんが早霧イズムを意識的に引き継いでしまわないか不安に思ったりもする。トップが変われば組も変わって当然だから、無理に“雪組といえばこう!”みたいに固めないで望海さんのやりやすいように組を創っていってほしい。ま、変わりすぎたら変わりすぎたで受け入れるのに時間がかかりそうだけど(笑)、居心地のいい雰囲気をつくれば組子みんなも輝くし、きっとそういう組を早霧さんは望んでると思うからそうなってくれたら嬉しいなっていう早霧担の独り言です。(独り言なんで大目に見てね☆)

 

 

まとめて感想書いたら久し振りに長文になってしまった。

千穐楽の感想はまた次書きます。