ainobeat

主に記録用

ローマの休日

まさかの東名阪(笑)

 

 6月下旬から8月中旬まで……長かったな~。長かったけど今回の公演も楽しい期間だった。ありがたいことに3都市とも初日と千穐楽を観れたのが嬉しくて、大劇場公演だとなかなか入れないからカテコのご挨拶をコンプできた満足感が凄い。あと劇場も3つとも雰囲気が違くて、やってる内容は同じなのに劇場が変わるだけで観てる側の感じ方が変わるのが面白かったなぁ。個人的には赤坂ACTシアターが好きだった。今回のために作ってしまったという盆の回転音が一番凄かったマイナス点は結構大きいんだけど(笑)、それでもこの作品には合ったサイズと雰囲気だったと思う。

 

 今回のローマの休日は、なんと言っても我らがちぎみゆがちぎみゆ全開で“ああCHIGIMIYU…”という作品だった。そもそも演目が発表された時点で「そうきたか…!!」って感じだったけど、実際出来上がったら仲の良さと相性の良さを存分に盛り込んだ予想以上にCHIGIMIYU濃度の濃い内容で、さらに役替わりとかもしちゃうもんだからもうドはまりしちゃったよ。それにメインどころがカッコいい・可愛い・美しいの三拍子揃ってるなんて滅多にないじゃない?それだけでも価値のある公演だったよね。本当に目に優しい3時間だったよ。

 それと帝劇公演が即日完売とかいう世界にいるジャニオタはあまり気に留めてなかったんだけど、3都市3会場でチケットを売り切ったのってかなり凄いことなんだね?なんか周りがスゴイ!スゴイ!って言ってくれるからその凄さをあまり分かってけど嬉しいし主演ファンとして誇らしい気持ちになる。

 

 主演コンビ以外だと役替わりのアーヴィングが思いのほかイイヤツで悔しいくらいにカッコよくて、多分アーヴィングがあんなじゃなかったらこんなにハマってなかったかもしれない。早霧×彩凪はお互いが相棒で地元じゃ負け知らずな悪友な関係が最高にイカしてて、早霧×月城はベースに越えることができない上下関係があるのがなんとも愛おしかった。どちらが好きかと聞かれたら私は翔くんアーヴィング派。でも彩凪アーヴィングとは噛み合ってなかった芝居場面(※1)が月城アーヴィングではすんなりハマってたこともあったりしたからこれは完全に好みの問題。(※1:アーニャと別れた翌朝のジョーの部屋でのお芝居)もちろん優劣の問題でもないよ。

 同担と翔くんにハマりすぎて初めてお茶会にも潜入した♡まぁ~~~凄かった。一人で耐えるのが大変だった。ファンサに次ぐファンサ。(そしてビジュアルはYou&J)会員の方々はいつもあんなの受けてるなんて、一体どんな心臓をお持ちなんだろう…。「子猫ちゃ~ん♡」「浮気すんなよっ!」「ラブラブしようね♡」等々の激甘クレイジー攻撃には慣れてるはずの私でも久々にフルボッコ喰らった。帰りながら、早霧さん(バレーユニ)の弟子が翔くん(You&J)なのめっちゃ夢あるなってそんなことばっかり考えてたよ。このジャニーズライン(語弊)はこれからも大切にしていこう。雪組の財産だよ。

※月城かなと氏はまた別ラインの財産(美の結晶)だから今回は割愛します。

 

早霧さんのことより先に翔くんのこと書いちゃった(笑)

 

 ジョーさんは早霧さんが言っているほど“いけ好かない”とは感じなかったから、多分カレンさんと同じ現象(※2)が私にも起きてたんだと思う。(※2:素敵な早霧さんが演じてるからそう見えない)でもピンチになったらすぐ嘘をついてその場を上手くやり過ごそうとするところは「調子のいい奴だな」とは思った。アーニャに対する嘘はスクープをモノにするためって目的があるからそうでもないんだけど(むしろ一生懸命で可愛い♡)、アーニャを泊めた翌朝にローマ支局で言い訳をする場面は何度観ても苦手で最後までそれは変わらなかった。そこに関しては、嘘が嫌いな早霧さんと正反対だから受け付けなかったんだろうってことで自分の中では納得してる。

 そんなジョーがアーニャと出会ってCHIGIMIYUな1日()を過ごしていくなかで少しずつ変化が起きて成長していくのがハッキリ描かれてるのが宝塚版の魅力の一つで、それがあるから観劇後の余韻がじんわり広がるんだろうなと思った。多分あれがなかったらもっと薄い印象だっただろうし、時間が経ってから思い返すこともないと思う。ちぎみゆ芝居の良いところは沢山あるけど、その一つに沈黙の使い方っていうのがあると思ってて、あれが効果的に機能してるから賑やかで楽しい雰囲気から一変した深い芝居モードに引き込めるんだよね。(星逢とも似てるけど今回は場面転換という面で使われてた印象だからちょっと違うと思う。)あれだけ多くの人がいるのに物音一つしないシーンとした時間が流れるって単純に凄いことだなって毎回感激しちゃう。

 ビジュアル面に関しては、まさかのパジャマラストのネイビーのスーツの一騎打ちなんだけど、Yシャツ袖捲りスタイルが入ってるネイビーのスーツが僅差で優勝かなぁ。あれ本当に良かった。凄く良かった。舞台写真ホイホイ買っちゃった。(いつも全部買ってる)なんやかんやスーツ姿って全然見れてなくて、ファン内でも“毛嫌いされがちな原作モノでも時代が現代(大意)だから話は別”っていう現象が起きてたんじゃないかな(笑)次のケイレブハントも恐らくスーツだけどテイストが違うだろうし、ありがたくじっくりと堪能させてもらった♡♡本当に良かった♡凄く良かった♡舞台写真ry

 フィナーレは良いところも悪いところもあって個人的には不完全燃焼。タンゴは凄く良いの。早霧さんのパリッとしたダンスによく合うし、何よりビジュアル面で向かうところ敵なしな雪組に挑むように男女が絡むタンゴを当てるのって贅沢な使い方だと思う。\さぁ見て!!!/って感じ。だから群舞~ソロダンスまでは完璧なのよ。問題はデュエットダンス。デュエダンまでタンゴじゃなくてよかったでしょうよ…。常々みゆちゃんにはフワッとしてキラッとする宝塚の娘役さんらしさを求めてるから本編との差別化のために大人っぽさを見せたいならまた別の切り口で見せてほしかったなってそれだけが言いたい。みゆちゃんにはスカートをヒラヒラさせるべき。同じく深いスリットが入った衣装を着てたるろ剣のデュエダンとは印象が随分と違くて、演出家のビジョンなのか衣装なのか振り付けなのかは分からないけど、3都市回るなかでどこか改善できなかったのかなって思ってしまう。でもまぁ任期中にはこういうことの一つや二つはあるとは思ってたし、いい経験になったということで。

 

 最後不満で終わっちゃったけどローマはとっても楽しかったよ!!美味しいものたくさん食べれたし念願の大阪観光もできた!♡そろそろ本格的に去就の心配をする時期ってことで、来るソレに向けてどう対策するかが最近の目下の悩み。半年先の現場が分かってるとはいえ、貯蓄と観劇配分の問題は己の欲との戦いだろうなぁ…。ド新規いきなり大問題に直面してるけど頑張る。

 

早霧さん、まだ早霧さんでいてね!!!!!