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ainobeat

主に記録用

宝塚版るろ剣についての勝手な考察

 ファンだから普通に待ってただけなのに、次は何を見せてくれるのかワクワクしながら待ってただけなのに…。

 

 発表された演目は偉大で話題性にも富んでいて、早霧ファン、雪組ファン、宝塚ファンの域を越えて様々な界隈をザワつかせることになった。るろうに剣心』宝塚で初のミュージカル化。発表されたときはそんな世間からの注目必至な演目を大好きな雪組が担うことになったのが嬉しかったし、佐藤健くんが体現した役を早霧さんがどう見せてくれるのか単純に楽しみだと思った。でも時間が経つにつれて様々な意見に目を向けると当然のように各界隈で賛否両論あって、身内からも呆れられるような反応も少なからずあったりして、そこでやっと冷静になれた気がした。

 

今回のことでポイントになってるのはこんなところかな?

①有名少年漫画の宝塚ミュージカル化

②小池先生による新作一本物作品

③漫画・日本物作品の多さに対する不満

④実力不足に対する懸念

 

 『星影の人』→『星逢一夜』→『哀しみのコルドバ』ときて、ルパン三世の老若男女が楽しめるような“いい意味で砕けたイメージ”から明らかに路線変更してきていたから、これからはこういうクラシカルな作品を丁寧に演じ上げていく芝居の雪組を極めていくのかなって思ってたんだよね。でもまたルパン三世のような展開が予想される作品に決まった。出版社、テレビ局、映画会社もかな?宝塚歌劇を広めるため、新しい顧客層を開拓するためにはメディアミックス戦略は大いに効果的だと思う。思うけど、これだけ原作ファンが多くて影響力が大きい作品をミュージカルで、しかも異質な世界観を持つ宝塚でやるっていうのはさすがにリスクが高い気がする。それに若い世代なら勢いに煽られて関心を向けるかもしれないけど、そうではないオールドファンにはついていけない世界かもしれない。“原作への敬意をしっかりと盛り込みながらも宝塚らしさを発信していく”という作り方をしないと潰れるし潰される。だけどそれはあらゆる方向に気を使わなければならなくて中の人たちにとっても負担が大きすぎる。私は今でも激細い早霧さんが心配でならないんですよ…。公演の成功よりも心配なのはそこなんですよ…。

 

まだ頭の中が整理できてないけど、一応ひとつずつ思ってることを書いてみる。

 

まず①について。

 

 漫画が原作の宝塚の作品はいくつもあるし、最近は取り上げるコンテンツの幅は広くなってると聞く。だけど少年漫画はかなり珍しいらしい。(というか初めて?)しかも王道のジャンプ作品ときた。ルパン三世も宝塚の男役とはかけ離れた人物像だったけど、あれは舞台を宝塚寄りにしたことで違和感は薄まった戦略勝ちな展開だった。でも今度はどうだろう。原作の物語がしっかりしていて、各キャラクターにファンがいるような状況でタイムスリップはもちろん使えない。(使う気もないだろうけど。)確実にあの時代背景の中で物語を成立させなければならない。つまり二次元をあの舞台上でミュージカルとして具現化しなければならない。それが甘いラブロマンスがあるわけでもない少年漫画というのは宝塚ファンが拒絶反応を起こしても仕方がないと言える。

 しかし宝塚ファンにとっては毛嫌いされそうだけど、そうではない宝塚に触れる機会が全くない男性や漫画ファンやアニメファンには興味を示してもらえる可能性が高い。組ファンが離れるのは悲しいけど、そのために他4組があるという考え方はできないだろうか。好きな組の作品を受け入れられなくても他組の公演があるから宝塚から離れる可能性は恐らく低い。ましてや「宝塚らしくない」と敬遠するくらい“タカラヅカブランド”に惚れこんでいるなら尚更。オールドファンが作った空席は宝塚初観劇の人で埋める。そういう機会という捉え方をしようと思う。

 

次に②について。

 

 これは④にも言えるんだけど、本音を言うと、真ん中が早霧さんの体制で小池ミュージカルが回ってくるとは思ってなかったし回ってこないでほしいと思ってた。弱点が集中的に指摘されるのは目に見えてる(そんな姿は見たくない)し、今年の演目を見ると、小池ミュージカルの力を借りなくても組が盛り上がってるところを示していく雰囲気があってちょっと誇らしかったりもしたから。小池ミュージカル=大作1本物。漫画ファン、アニメファンが食いつくのは原作への関心から。でもそれだけじゃなくて“小池修一郎の新作”という点で目の肥えたミュージカルファンや外部(主に東宝)も強い関心を向ける。本当この演目は注目される要素がこれでもかってくらい詰め込まれてて複雑だよ…。

 そしてこの②に関してはショーがない一本物というのも大きい。単純に早霧さんがショーでも魅力を爆発させる人だからというのもあるけど、それ以外にも一本物のお芝居だと下級生の活躍が見れなかったり、役の人は役の印象のままで終わってしまって、その先にある演じてるその中の人への関心が向きづらいというマイナス要素がある。

 でもこれを思ってるのって宝塚ファンだけな気がする。あまり宝塚を知らない人は「るろ剣を見てくる」という感覚が大半だろうから、原作に強い思い入れがある人にとってはキャラクターと中の人のギャップが大きければそこで世界観を崩してしまうかもしれない。それが良い方へと発展すればいいけど、必ずしもそうではないことも考えられる。だったら潔く物語だけに集中させた方がプラスに働くかもしれない。それに骨太な物語を2本立ての尺でまとめようとしたらそれはそれで中途半端だってブーイングが起きるだろうし。(まぁ何をしてもブーイングは起きてるけど。)『宝塚歌劇』と『るろうに剣心』を天秤にかけて、どちらを優先させるかの判断な気がするんだけどな。それで原作の力を借りてる立場だから後者を優先させるのは当然といえば当然のこと。仕方ないのかもしれない。

 

②がまとまってないけど次の③について。

 

 これは宝塚ファンよりももっと狭い範囲の“組ファン”内で起きてることではないだろうか。私はルパンが雪組初観劇のド新規だから全てが新鮮に感じてるけど、確かに近年の上演作品を調べてみると日本物が目立ち、さらに早霧体制になってからは漫画原作が明らかに多い。これは不満が出ても仕方がない(笑)身長とか見栄えを考慮してそっちが多くなっているんだと思うけど、トップにあった作品選びをしている点は評価に値するとは思う。…ってこれトップのファンしか得しないんだけど(笑)なんかこればっかりはもう笑ってやり過ごしてほしい(笑)後々思い返したときに「早霧時代は漫画原作ばっかりでさ~(笑)」みたいな(笑)その第一歩として“語尾に(笑)をつける”という技を使ってみたけど案外いいかもしれない。

 漫画原作の多さは笑ってやり過ごしてほしいけど日本物の偏りは気になるところ。宝塚は5組あって、それぞれの組の差別化宝塚歌劇全体の盛り上がりを左右するから結構重要だと個人的は思ってる。その点ここ最近の雪組は日本物に特化していて他組との違いは分かりやすい。でも本当にそれでいいのか?その差別化は正解なのか?その時々の組の状態によって合う合わないはある。けど劇団が宝塚の日本物を大事にしていきたいという意向があるなら、他の組でもやらなければ意味がない気がする。雪組的にも、お家芸は要所要所でやるから際立つものだと思う。連続してやって技術が向上しても突然の人事で報われないこともあるかもしれないし。限定的なところで飛びぬけて優れるよりも全体的な底上げの方が長い目で見たら生きてくるはずだから、これだけ偏った状態からどう進むのか今後の振り分けに期待。

 

 …④については察してください(笑)

 

 

 そんな感じで(?)ド新規が生意気にもつらつらと持論を展開してみた。いろいろ不安はあるけど、大好きな早霧さんの主演作が見れるのは嬉しいこと♡楽しみにしてまーす♡なのでチケットくださーい♡♡♡(笑)