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主に記録用

日本物の雪組 「星影の人」

 本来はお芝居を楽しみに博多へと乗り込んだはずだったのに蓋を開けたら生まれ変わったファンシーガイに衝撃を受けて、その興奮のあまりショーの感想の方を先に書くという事態に陥ってしまった。でも冷静になって物語やセリフの意味を考える時間が必要だったからよかったかも。

 

 そんなこんなでヅカファン歴半年のド新規が初めて日本物のお芝居を観劇してきた。一般的によく言われる“日本物の雪組”を体感できたことにまず感動だったし、日舞の美しさと所作の繊細さにはうっとりしてしまった。そして殺陣の力強さに驚いた。袴できびきびと動いて舞台上を颯爽と走り抜ける様はとてもカッコよかった。特にプロローグの新選組の登場は圧巻。華やかでしっとりとした祇園の香りを娘役さんたちの舞で展開しているなか、その背後から整列した隊士たちが堂々と登場するせり上がりは毎回ゾクゾクする。そしてそんな隊士たちの間を颯爽と駆け抜けてくる沖田の登場シーンも素敵だった。(1階席から見てると小さいからいつの間にいたの現象が起きる)日本物といえどもプロローグからこんなにも心を掴まれるとは思っていなくて驚いた。

 星影の人はもちろん見たことがなくて話も漠然としか把握してなかったから初めての日本物でちゃんと理解できるか不安だったんだけど、演じてるのが贔屓の組だったからか誰が何役かを認識したうえで見れて入りやすかった。でもストレートプレイではなくあくまでもミュージカルだからお芝居の中で発するセリフだけじゃなくて曲の歌詞も心情として受け取るのが難しくて、私は1回の観劇じゃそのスキルを習得できなかった。(なので複数回観ることをオススメします♡)この最初の難関さえ攻略できれば楽しみ方が広がって作品への理解も深まるんだろうと思う。

 

 早霧さんの沖田総司はルパンに続いて「ハマり役」という言葉が似合うくらいピッタリだった。こうもハマり役が続くと、早霧さんに似合う役を引き寄せる力が強いというよりも、早霧さん自身が役になる力の方が爆発的に凄いのではないかと思ってしまう。一見これは無理だろう…と思っても、いざ幕が開いて言葉を発するともうその役にしか見えない。二枚目も三枚目もモノにしてしまう。そして今回は下級生が演じている役よりも若い沖田総司をきちんと成立させている。つくづく「早霧せいな=技巧役者」の底知れぬ芝居心に平伏する。

 沖田さんは新選組一番隊組長という肩書きで土方からも絶大な信頼を寄せられている一流剣士でありながらも、実際は青年と呼ぶにはまだ早いような澄んだ目をした聡明な少年で、いつも無邪気で明るくて空気を読むのも上手いから新選組の中でもその周囲との間でも潤滑油的な役割を自ら担っているような人。そしてすぐに「困るなぁ~」と首の後ろをポリポリ掻く可愛らしい癖も。そりゃあみんなから可愛がられるよなっていう物凄い説得力。だからこそこれからの悲劇的な展開が際立つようになっていて、その描き方がとにかく美しかった。そしてそれを演じる早霧さんもまたとても美しかった。

 

 動乱の時代の中でも沖田の周りだけは常に穏やかで温かい空気が流れていて、とにかく尊敬する師や仲間と一緒に任務を成し遂げていることが幸せでそれ以上は望んでないし、もちろん自分が病気だなんて少しも思ってない。そんな中で玉勇さんと出会って恋をして、沖田の世界はますます輝いていく。出会いの雨の場面やあいびきの場面の二人のやりとりはちょっとくすぐったいくらいに初々しくて、みんなが囃し立てる様はとても微笑ましい。これがずっと続けばいいのに…と思わずにはいられなかった。

 それが治る見込みのない病気に気づいて余命を知ったことでその輝きが曇り始める。この繊細な心情の移り変わりが表面的にはあまり感じられないけど歌と舞踊で総司の心の内として表現されていて、同じ「生きるときめき」も歌う場面によって明るい歌にも悲しい歌にも聞こえる。芝居の面白さと作品の奥深さを改めて感じた。

 けど宣告の場面ではその心情の変化がお芝居で感じられて、自分があとどれくらい生きられるのかと迫るときは眉間にしわを寄せて若干構えるように険しい表情。それがあと2、3年と聞かされるとすーっと何かが抜けたように穏やかに、それでいてあの澄んだ瞳からは動揺が伝わる、お見事としか言いようがない変化。孤独を明るさで隠して生きてきた沖田だから自分の余命に対しても明るさで隠そうとする。それがなんとも悲しくて。この場面三人しか出ていないけど、だからこそその繊細なお芝居を集中して見れるというか。この作品全体を通して言えることなんだけど、無駄なものが何一つないから他に気が散ることもなくて、真っ正面から芝居や歌や舞踊を受け止めている感覚だった。心が洗われるような心地よい静けさと内からこみ上げる熱さ。日本物の良さってこういうところなんだろうか。

 あと個人的に好きなのは沖田の喀血のシーン。早霧さんって殴られたり蹴られたり苦しむお芝居が天下一品だと思ってるんだけど(語弊)、今回も斬られて死ぬことはないけど病を患ってから咳をしたり目眩に襲われたりっていうお芝居も堪能できる。咳にしても、ただの咳と喀血とできちんと演じ分けをしていて、舞台上では血糊を使えないからこの使い分けが非常に重要なんだよね。さすが。

 嵐山の場面で玉勇さんの説得を振り切って残りの時間を剣の道に捧げると告げる芯の強さ。でも実際にはそんなに強くないから玉勇さんに一緒に生きてほしいと告白するその二面性がたまらない。新選組の仲間にも見せてこなかった弱い部分をさらけ出せる人ができたんだなってもう涙が止まらない。意味ありげなあのセリフも沖田と玉勇さんのセリフとして受け止める。(盲目御免)

 そして玉勇さんとの別れの場面。もう切なくて切なくて、今思い出しても涙が出てくる。宝塚の作品はたとえ主役とヒロインが死別しても天国でまた一緒になって最後にデュエットダンスを踊るっていう展開じゃない?だから今回もそういう最後を想像していたんだけど、この作品にはそういった見せ場がなく、別れたらそのまま。その別れを受けて沖田がこの先どうやって生きていくかをエピローグの歌とセリフのない芝居から観客が想像して沖田の人生を描いていく。なんだかとても後味の良い幕引きだった。またこのときの沖田の涙が気持ちを煽るのよ。絶望の中にいるはずなのに涙の跡と瞳はキラキラと輝いていて。幕が下りても香りが残って余韻を楽しめる、どこまでも素敵な作品を見させていただいたと満足感でいっぱい。

 

早霧さんの感想だけで結構長くなってしまったからあとはざっくりと。

 

 まず玉勇さんなみゆちゃん。大人っぽい役はお手の物だと思っていたけど、プロローグで声を発した瞬間に衝撃が走った。紛れもなく芸妓さんだった。つい先日までフランス王妃だったとは思えない全くカラーの違うヒロインになっていた。色気がありながらもみゆちゃんらしい可愛らしさも残っていて、とても魅力的な大人なヒロインだった。奥手な沖田さんに控えめながらも積極的にアプローチする玉勇さんはもうそのままみゆちゃんを見てるみたい。

 玉勇さんもまた寂しさや孤独を隠しながら生きている人で、それが沖田さんと出会って一筋の希望のような存在になっていく。そんな沖田が病に倒れてしまうと「何であの人が」「外を走らせてあげて」「あの人を私に返して」と涙しながら切実に歌い上げる。この切なさと力強さが素晴らしくて涙が止まらなかった。京言葉に京舞踊に着物の所作と、こなさなきゃいけないことがたくさんで本当に大変だっただろうけど、きちんと役として生きていて世界に嵌っていた。これから雪組公演を観に行くと毎回みゆちゃんに衝撃を受けるんだろうなぁと観劇2作目にして思い知った。

 

 土方歳三のみつるさんは今回初めて生で拝見したんだけど、あのどっしりとした構えと男前な顔と声に、みつるさぁ~ん♡と乙女組みしてうっとりしたくなった。(実際はそんな勇気なかった)全体を通してしっかりと場を締めていて、沖田さんが醸し出す青春の爽やかな空気とは全く違う、あの時代の重さみたいなものを土方さんの存在一つで見せていた感じ。そんな鬼の副長も沖田さんには素を見せていて、屯所でのやりとりは十分にみつちぎ萌えをいただいた。あいびきの最後に隊士たちが沖田をからかう場面では土方が沖田の変化に気づいて後をつけるよう山崎に指示した、っていうセリフでの説明があって、でも説明だけでその指示した場面はお芝居の中では描かれてないんだけど、その土方の心情やどのあたりで気づいたかっていうのが想像の中で場面が浮かぶ。それくらいあの屯所でのやりとりは二人の関係性が強く印象づけられてる。とにかくカッコイイ土方さんだった。

 

 カッコイイといえばなぎしょさんの山南敬助。正直ここまで完成度高めてくるとは思ってなかったから驚いた。新選組の前身である浪士組の頃から幹部として土方や沖田たちと一緒にやってきたのに、それが明里と出会って考え方や見え方が変わって組の在り方に疑問を抱いていく。新選組側から見ていると心が離れていくようで悲しいんだけど、一貫して山南が微塵の迷いもなく前を見据えているからそういう生き方でも彼にとっては幸せだったのかなと納得してしまう。山南もまた沖田を可愛がっていて沖田も兄のように慕っているという中の人だったらありえない関係性も(笑)お芝居の中でよく表れていた。貫録に関してはまだ伸びしろがあるにしても、山南が内に秘めている他の隊士たちとは違うものがお芝居の中で感じられた。

 

出てくる人みんなが愛しくて、どの登場人物の視点から見ても楽しめる作品だった。だから思うことはたくさんあるんだけど漠然としてることもあってさすがに全部は書けないからこのへんで。前作のルパン三世からのこの振り幅の広さには脱帽。でもこういう芝居勝負な作品も素晴らしかった。日本物の雪組雪組の日本物を観劇できて大満足だった。博多は遠いって人が多いかもしれないけど、ぜひ生で観てほしい公演。私は次の観劇が楽しみでしょうがないです♡

生まれ変わったファンシー・ガイ!

博多のホテルから更新。ということで雪組博多座公演観てきた。もうね…

 

博多、熱すぎ!優しすぎ!楽しすぎ!!

 

幕が開いて2日目っていうのもあるけど、お客さんがとっても温かくて拍手も手拍子もイキイキしてるの。ムラや東宝では感じられない熱気みたいなものがあって、大きな波が起きてるみたいだった。あれだったら演者も気持ちがいいだろうなぁ。

 

 

ていうかファンシー・ガイ!がめちゃくちゃ楽しいショーに生まれ変わってた!バージョンアップどころじゃなくてリボーンよリボーン。あのお披露目公演にしては鬱々とした重厚感のあるショーが明るくて楽しくて熱いものになってて、早霧さんの魅力がこれでもかってくらい見れるとても有意義なショーになってた。お歌はまだ波があるけど(小声)、それ以上にいろんなダンスを堪能できる。ファンシーガイのために博多通えるやつだよあれは。行こうか迷ってる人がいたら全力でオススメする。あれは生で観ておいた方がいい!信じられないかもしれないけど、まさかのずっと楽しいショーだよ!(失礼)

 

特筆すべきはみゆちゃんの活躍ね。大劇場版で出番が無さすぎて大ブーイングだった反動でか、今回の博多座版はたくさん出る。そして歌う。姫の宝石のようなキラキラした歌声を聴けて天にも昇る勢いよ。全体的に大人っぽい役回りなんだけど最後にはあの甘いメロンデュエダンが控えてるし、大人っぽいながらも小悪魔的な可愛らしさが感じられるから全然暗くなってない。むしろ華やかになってて、トップ娘役って凄いんだな~って実感する。

 

もちろんみゆちゃんは中詰めにも登場!(というか出てなかった今までがおかしかったんだ…)博多座版の中詰め楽しすぎな!!エルクンバンチェロ最高!!!真っ白なラテンの衣装で客席降りしてくれる早霧さんがピッカピカで神々しいったらありゃしない。今日恐れ多くもハイタッチさせていただいたんだけど、早霧さんのお手手の小ささに感動だよね。近くで見ても欠点一つない完璧なお顔も素晴らしい。この人本当に生きてるの?ってそこから考え出してしまう。(もちろん生きてる)

ここで一層輝きを放つのが生粋の花男(現専科)のみつるさん。場面替わりでラテンモードに一気に引き込んでくれる。いや、引き込んでというより押し上げられてる感覚。一人でドーンと登場するところからまずカッコいいし、そこから畳み掛けるように組子が出てきて徐々に熱が上がっていって場が整ったところでトップ様がデデーンと登場するっていう。このときのキターーー!!感がたまらない。それでまた早霧さんが\博多座ァ!盛り上がって行くぞォォォ!!!/って客席を煽るものだから思わず反応したくなっちゃうの。なんで声出しちゃいけないんだろう。

 

前回は夢乃望海コンビが担っていた場面はほぼ彩凪彩風の彩彩が担っていたんだけど、まぁ学年が学年だからまだ未熟な面が多々あるのよね。でも奮闘してるのはもちろん伝わるわけで、ここで何かを掴んで大劇場公演に繋げていってほしいと思う次第。最後の黒燕尾も彩彩仕様になってて泣ける。これからの雪組を担う(はずの)二人だから、早霧さんと三人で踊っているところを見ながら「頑張って…!」って応援してる。お芝居、ショーともに凄くいい経験になってるはず。

 

 

とりあえずこんなところかな。星影の人の感想はまた別で書く。これもまた魅力満載で深いんだ…。

とにかく5月の博多座は『星影の人』の繊細な雪組芝居に感動して『ファンシー・ガイ!』の様々な熱気に酔いしれる大満足な公演になってますよ♡(不特定多数に向けて宣伝)

TV navi SMILEで早霧さんの美貌が炸裂

昨日、発売日にも関わらずTLでの評判がとてもいいから雨上がりに自転車走らせて近くの本屋さんまで行って買ってきた。それで早速該当ページを開いたら

んまぁ~~~~~~~~~なんとお美しいこと!!!

 

早霧さんがお綺麗なのは一目瞭然かつ周知の事実で、私も「早霧さん綺麗♡」は毎日言ってるしテンション上がったら「ちぎちゃん綺麗よ…!」って心の中で叫んでるくらいその美の虜なんだけど、機関誌ではないテレビ誌でこれほどまでのクオリティのものを見せられるとムヒムヒが止まらず大興奮して思わず身悶えしたわ。さらにお家に帰って開いたらリアルにゴロンゴロンした。本当沸き方が気持ち悪くてごめんなさいね…。テレナビさんは何度かお世話になってる気がするけどこのちょっとお高いスマイルさんはあまり縁がなくて、でも今回こんな素晴らしい特集(月城×永久輝ページ含め)を組んでくださってもう感謝してもしきれないです…(感動)(上げすぎ)

 

今回のこのテレビ誌さん、春のドラマ特集はもちろんのこと少クラのしかもスタジオ収録に取材行ってて、滝様、人類の奇跡様、ふぉーゆー兄さんからフレジュまでっていうジャニーズ盛り沢山だったんだけど

早霧せいなさん(雪組トップスター)負けてないよね?

もともと少年役にお強い方だけれども、素化粧でもここまで美少年になられるといろいろツライ。やっぱりジャニーズを見て育つとジャニーズっぽさが全身から溢れ出てしまうのかしらね!素敵です!!!!!!!!

 

 

ビジュアルにばかり気を取られてインタビューの内容後回しにするというアイドル誌でよくやってしまう事態に陥ったけど、そこはさすが早霧さん。今回もらしさが全面に出てた。早霧さんのインタビュー記事って難しい言葉は使わずに、ご自身が感じたことや考えていることを飾りのないそのままの言葉で伝えてくれるから読みやすいし理解しやすい。(活字離れ著しい私みたいなゆとりには本当にありがたい…)

いくつか気になる発言があったけど、一番は「体力温存の秘訣は、よく食べて寝ること」ってところ。素晴らしく単純(笑)だけども早霧さんクラスになると「やっぱり寝ると元気ですよね」にも、そうですよね!!って全力で同意するし、寧ろそれ以外の体力持続法が見当たらないくらいの説得力がある。お茶会で美容法を聞かれてるのに健康法を答えちゃうような方だから、常に健康第一でいれば自然と美がついてくるんでしょうなってことで勝手に解釈してる。そのあとの脚を大きく上げながら歩く場面についての「週末は重くて、週明けは軽い(笑)」もやけにリアルでツボだった。

ツボといえば、今どんなテレビ番組を見ているかについての小さな記事も面白かった。相変わらずマツコさんの名前を出しててキャラブレゼロさを感じたのと同時に、今回もマツコ押しなんだろうなぁ…って思ってたら他の番組名も挙げていて、へぇ~こんなのも見るんだ~ってふむふむ読んでた。個人的には未来シアターに引っかかった。疲れて帰ってきてテレビつけたら感動して号泣してる羽鳥さんが映っててそれを見てどう思ったんだろうっていうのは気になる(笑)

この23時台のテレビ番組を挙げているのもなんとなく生活のルーティーンが読めていいよね。8時間以上は寝るっていう生活をしてるんだから大体の時間の見当もつくし。宝塚のスターさんではあるけれど、こういうちょっとしたところからほのかに働く女性の香りがするの好きだなぁ。

 

編集者さんの素敵な表現もいくつかあって、なかでも「(略)人を気持ちよくさせるあたり、天性のスターなのだ」が一番素敵だった。そうだ、この人スターなんだ…!っていうよく分からない気づきを与えてくれた(笑)本当に申し訳ないことなんだけど、あまりにも飾り気がない(親近感すら覚える)から、路線としての道を歩んできたスターさんであることを時々忘れるときがある。いや本当申し訳ないです…。

ただ冒頭で"強運”なことを強調してるのが少し気になった。確かに幸運な巡り合わせがあっての今なのかもしれないけど、その裏にはご本人の努力だったり真摯な姿勢で取り組み続けた結果培った人徳だったりがあるはずだから、そこを全部“運がいい”ってことでまとめないでほしかったな~って思ったりもする。まぁその運を引き寄せる力もスターさんには必要なんでしょうけど。

 

 

最後は生意気にも愚痴で終わってしまったけど、総じて大満足でした!!早霧さん間違いなく一般ウケもいいから、もっと一般層向けの雑誌に出てほしいです♡

雪組 ルパン三世-王妃の首飾りを追え!- 3/14

東京宝塚劇場  開演11:00、15:30

 

 

3週間ぶりの観劇行ってきた♡このマチソワで7回目を終えたみたいなんだけど、まだあと2回残ってて我ながらペースおかしくない?って自制心が働くけどそれを振り切る楽しさで、もうこの公演終わったら一度燃え尽きて灰になろう…くらいの心意気でいる。(ヤバい)メモとってないし時系列バラバラでマチネかソワレかもごっちゃになってるからレポっぽくまとめるのは私の頭じゃ不可能。ってことで今思いつくことをとりあえず書いてく。

 

前回観た東京2日目よりも更にアドリブが飛び交ってて、アドリブにアドリブで返すみたいなカオス状態だった(笑)公演こなしながら他のお仕事もあって毎日大変なのによくもまぁポンポン違うネタが出てきますよね。砕けた笑いにも真剣勝負で取り組む真面目な雪組さんが私は好きよ!(もちろんお芝居の深みも増してたよ!)

じわじわくるのがマリーちゃんのお部屋を出ていくきゃびポリニャック夫人とあんりちゃんマリールイーズの件。きゃび様の一言に対してあんりちゃんが一言でぶった斬るっていうシンプルな流れなんだけど、そのあんりちゃんの一言が毎回絶妙で必ず笑いが起きる。あれってやっぱりきゃび様の脚本なのかしらね?

あと8年後に飛ばされる前の愛すべき悪党大集合の場面。それぞれが錬金術のスタンバイに入るなか、不二子ちゃんとジャンヌさんの悪女二人が地味に小競り合いしてるのが凄く好き。あれ何言ってるのか全然分からないけど絶対面白いやつでしょ(笑)

 

ちぎルパンさんも絶好調で、ここ最近のブームであるちぎみゆジェネレーションギャップ芸はこの日も入れてきた。ピンクレディーペッパー警部に合わせた「ルッパァ~~~ンさんせぃ♪(ノリノリな振り付き)」を披露。ちなみにこれ1回で上手くリズムに入れず(完全なる自分発信なのに(笑))「ルッ…もう一回(冷静)」ってやり直したからね。(ここで生じるルパンさん可愛すぎ問題)これに対してみゆマリーちゃんも「ルパ~…ンさんせぃさん…?」って超小声でいかにも自信なさそうに返すもんだからみゆちゃんんんんんんんんんん><ってなったよね。そんな様子のマリーちゃんに「ピンクレディー知ってたぁ?」ってとっても優しい声で聞くルパンさん(というか早霧さん)に私のちぎみゆ値急上昇で苦しかった…。そのあとマリーちゃんがマイクに乗るか乗らないかの物凄く小さな声で何かを言っていたんだけどルパンさんがセリフを続けちゃったから聞き取れず。(残念)

パリデートからのリベルテも相変わらずラブラブで、場面としては切ないんだけど幸せいっぱい♡マリーちゃんの「籠の中に閉じ込めておいて何も知らないと批判するのはヒドイわ」に対するルパンさんの「被害者ぶるのはみっともないぜぇ」が凄くツボで、ここで甘い言葉や慰めの言葉をかけないあたりがルパン三世でたまらない。そうだよね、現代で自由に生きるルパンさんだったらそう言うよね、っていうルパン三世という役への説得力がその一言に詰まってる。ここは宝塚だけど存在してるのは紛れもなくルパンだ!っていう確信が持てる。

 

ジュゼッペ邸でのカリオストロちゃんイジリはホワイトデーだからセラフィーナちゃんにバレンタインのお返ししなよってしつこく強要(笑)ルパンさんは貴重なカリセラのラブラブな場面を見せたかったのにカリオストロちゃんが「嫌だ!」「何でだ!」「そういうのは裏でやるんだ!」(?!)って頑なに拒むもんだから「じゃあ俺がやる~!(小学生のケンカみたいな言い方)」ってルパンさんがセラフィーナちゃんの手をとって跪いてキス。ここまでしても一向に乗ってくれないカリオストロちゃんに何か厚く高い壁を感じた…(笑)そんなこんなで目当てのことが達成されなかったアドリブ場面はルパンさんの「もう時間ないから行くよ!」で強制的に終わったんだけど、そのあともなんだかフワフワした空気が流れて、セリフを喋りながらも思わず自分で吹き出しちゃうルパンさん。なんだけどその声が女だった…。さ、早霧さん…!見た目超ルパンなのに急に中の人出てきた…!って内心大興奮で堪えるの大変だったよ。しかもその“吹き出した”っていうのも戸惑って「ぁはっ…(笑)」とか「くっ…(笑)」とかそういう吐息系のニュアンスだからなんともエロくてね…。不意打ちのリアルエロスやめてほしいです…!話逸れすぎたけど今回のピークはルパンから発せられる女の声だったから許してほしい。(不純)

 

他に特筆すべき感想としては、薄々気づいてはいたけど不二子ちゃんの顔が好きってこと。常時フェロモン垂れ流し状態だけどいちいち可愛い。8年後に飛ばされる前のカリオストロちゃんの錬金術が成功した瞬間のパッと顔を上げたときのきょとん顔とかもうたまらなく可愛い。不二子ちゃんってセリフ自体はあんまりないけど、体のラインを強調した立ち姿やアクションで存在感が強まってて唯一無二のキャラクターとして成立してる。だから仕草一つとっても目をひくものばかりで、ルパンさん中心に見てる私でも思わず視線を不二子ちゃんに向けちゃう。まさに視線泥棒。ルパン素人の私のイメージだと不二子ちゃんって明確な仲間じゃなくてたまたまルパンたちの狙い先に毎回いる女って感じなんだけど、宝塚版は悪女っぽさが薄いから最初から仲間として見れて尚且つ安心して純粋に可愛いって思えるのかも。(いずれにしてもせしる姐さんはお美しいです♡)

 

 

今回はこんな感じかな?東京公演も終盤で疲れから内容がダレちゃいそうだけど毎日アドリブ入れて変化があるからそこまで鮮度が落ちた印象は受けなかった。(お前誰だよ発言で申し訳ない)あと残り1週間。怪我や体調に気をつけて毎公演楽しい舞台を見せてほしいと願うばかりです♡あと早霧さん細すぎるのでちゃんと食べてください♡

萩ちゃん大好きオバケからの転身

久々使ったなこれ。萩ちゃん大好きオバケ。今はただの萩ちゃん好きな田舎の人って感じで落ち着いてしまってる。(担降りの話ではないよ)

 

このままオタク→ファン→茶の間へと徐々にシフトしていくのかなぁ…ってここのとこ毎日ぼんやりと考えてて、明確な決め手はまだないけど物理的にも心理的にも少しずつ距離が離れていくのを感じてる。で、なんかこの感じ前にも経験したことある…って思ったら別のところに興味が出てきて掛け持ちを始めて最終的に担降りに至るまでのあのプロセスでの気持ちだった。

なんだよ結局担降りかよ…って思うじゃん?でもそもそものジャンルが違う。性別も違う。私が器用だったらジャニーズと乃木坂と宝塚と、って好きなものを好きなところだけ楽しんでたところなんだけど、いかんせんそんな器用じゃないから何か一つ新しいことを見つけたらそこしか見えなくなっちゃう。我ながら人生損してると思うわ。 

大学3年生のときに萩ちゃんを知ってファンになって、JW通ったり少年収入ったり凄く楽しかったなぁ…まさしく青春だった………って懐古モード発動しちゃうから振り返り作業はしないでおく。

 

今はちぎみゆが専ら日々の癒し♡一般的に3年周期で人の“好き”も変動するって言うから、このトップコンビが任期を終えたら私の熱も冷めると予想してる。(というか今までの経験で学んだ)これくらいのペースがちょうどいいのかなぁ。とりあえずは今大好きな早霧せいなさんのファンを楽しむ♡♡

 

そんな感じでジャニーズからは離れても、また違うところでオタクまがいなことをしてるから結局はオタ卒できないんだな…(泣)

咲妃みゆ嬢が可愛い!

私のご贔屓は早霧せいな様でそれは絶対的なのに、早霧さんを見ていたら隣で微笑んだり涙ぐんだりほっぺを膨らましてプンプンしたり…といろんな表情で早霧さんを見つめる咲妃みゆ嬢がとてもとても好きになった。本当に可愛い。1日に1回は「みゆちゃん可愛い!」を言わないと気が済まなくなってる。ていうか特に意識しなくても気づいたら1日1回は言ってる。そう、みゆちゃんが可愛いのは何も特別なことじゃない。

早霧さんを初めて知ったのが伯爵令嬢の舞台写真だったんだけど、隣にいるこの相手役さんはどんな人なんだろう、これだけ美しい人に釣り合う技術を持ってる人なんだろうかってそんなことを考えてた。今思えば、みゆちゃんに対してそんなことを思ってた当時の私をビンタしたあとに思いっきり蹴っ飛ばしてやりたいわ。何てヒドイことを言ってるの当時の私!!見る目が無さすぎる!!!…と言ってもまだ宝塚に目も心も慣れてないから仕方ないっちゃあ仕方ないんだけど。

 

歌もお芝居もお上手で、早霧さんは役に対して憑依的なお芝居をされる人だと個人的には思ってるけど、みゆちゃんも憑依というかその役に溶け込むのが非常に上手な演者さんだと思ってる。年齢も境遇も様々な幅広い役に対応できて、きちんとその役の人生を生きれる人。月組時代の作品を見たらそれがよく分かる。月組時代のみゆちゃんは成長著しくて凄い。作品ごとにどんどん活躍してる。96期ってことで大変な思いもツラい思いもしたであろうことは新規の私でも想像がつくけど、そんな環境の中でも真っ直ぐに役や作品と向き合ってたくさん努力して、みゆちゃん自身の実力でそういった心無い声をねじ伏せてきたんじゃないかな。

見た目はおっとりしているけど結構な負けず嫌いさんなのか、ルパンで早霧さんの突拍子もないアドリブに食らいつく姿勢はとても体育会系。フワフワしているけど中身はとてもしっかりしていて芯も強い頼もしい娘役さん。

 

月組時代といえば珠城りょう様(たま様♡)とのたまみゆコンビに甘い夢を見ていた月組ファンの人が多い印象。入りがちぎみゆだった私にはどうも理解できなかったんだけど、スカステで月雲の皇子を見て、たま様に包まれるみゆちゃんを見て、こ、これが…!とテレビの前で一人大興奮だった。何だあの胸のときめきと高鳴り。リアルにトクン…///としたわ。それで後になって調べてみたらちゃぴが新公に出なくなってからはみゆちゃんがたま様の相手役で新公ヒロインを務めてきたらしく、そりゃ息もぴったりでしょうよって納得した。学年を聞いてビックリする落ち着きと貫禄。主演を務めるべくして育てられた二人。そんなみゆちゃんがたま様と別れて雪組へ嫁いでいってしまう。たまみゆファンの悲しみは計り知れないわ。ツラかったやろなぁ…(さち花様ボイス)

月からやってきたお姫様みゆちゃんは当然のように雪組でもみんなから可愛がられ、そしていろんな意味でワンダフルな早霧さんのお嫁さんに。大人しいみゆ姫と中学生男子でテンション合うの?って感じだけど、まさかのみゆちゃんも結構変な子だったー!くっそーー!ちぎみゆーーー!!好きだーーーーー!!!!!

 

そんなこんなで今に至る(雑)娘役は男役をより素敵に見せるためにいるって話をよく聞くけど、その逆もまた然りで、早霧さんを見ているとみゆちゃんが普段以上に可愛く見えて愛おしくなる。これは早霧さんの言う「イチ舞台人としてお互いを尊重しあう」ってことにも通じてるんだろうか。あと何かで「私もゆうみちゃんが可愛く見えるように努力する」っていう発言を聞いた気がする。

話逸れるけどみゆちゃんの前でカッコつける早霧さんって何なの?みゆちゃんの前では方言が出てない理由として「ちょっとカッコつけてるからなぁ~(ヘラヘラァ)」って…。カッコつけると方言出ないの?何その気遣い。カッコつけたところでみゆちゃん常に目がハートですよ?ちぎみゆはお互いにバカップル芸を楽しんでて楽しいわ。(時々みゆちゃん死んじゃうんじゃないかって思うときもあるけど)そしてそれに慣れつつある組子っていう雪組の雰囲気大好きだよ!

 

毎度のことながら終着点が見えなくなってきたので最後にみゆちゃんの可愛いところを挙げて終わります。まずは芸術的にくるんとした前髪。次に福々しいほっぺ。そして綺麗で品のある声です。ありがとうございました。

早霧せいなさんという人

なんかア●トークの企画名みたいなタイトルになっちゃったけど(笑)

やりたいのは早霧さんについての頭の中の整理。早霧さんと雪組について日々勉強していろんなことを感じてるからそれをちょっと整理してみたくなった。

 

まずは箇条書きで。

 

 

・温かくて優しい人

・とんでもなく熱い人

・ユニークすぎる人

・実は冷静に現実を見てる人

・飾りすぎない正直な人

 

 

順番は一応今浮かんだ順。次にこれら5つの項目について思ってることを頑張って書き出してみる。(本当に頑張って…!)

 

 

 

①温かくて優しい人

 これが一番最初に浮かんだくらい最近の私の中でのHOTワード。ちぎさんについてあまり知らない人(言ってる私もそうなんだけど)に「早霧さんってどんな人?」って聞かれたら「すっごく優しい人!」って全然トップスター様としての魅力が伝わらない回答をしてしまいそうなくらい印象が強い。いつからそう思うようになったのか明確には覚えてないけど、トップ就任とお披露目公演をするにあたってのインタビュー(それこそナウオンとか)を見聞きして段々その印象が強くなっていったんだと思う。

 

 一番はやっぱり相手役のゆうみちゃんに対してかなぁ。ちぎみゆを見てるといろんなことを考える。そしてどんな視点から見ても萌える。(ちぎみゆ尊い)今はどこの組にも同じ条件が当てはまるけど、10近くあるコンビの学年差をどう埋めるのか(もしくは埋めないのか)っていうのは各組それぞれで、それが組の雰囲気にも大きく影響していくと思うんだけど、その辺りちぎみゆは、ちぎさんがゆうみちゃんを包み込むように優しく接して優しく手を引いて、ハッキリとは学年差があることを感じさせないイメージ。(ただこれはゆうみちゃんの“丁重に扱いたくなるオーラ”が強く関係してる(笑))

 ご本人がよく言う「相手のことを尊重して…」っていうのも本当にその通り。ゆうみちゃんの言葉や考えてることを一つ一つきちんと受け取ってその上で優しくリードしてくれる感じがする。(ぶっきら棒に一刀両断するときもあるけど(笑))早霧せいな=熱血のイメージがどうしても先行しちゃうからゆうみちゃんに対してもそうなんじゃないかって先入観があるんだけど、実際はそんなことなくて(いつもそうじゃないとは言い切れない)お姉さんにもなるし対等になるように目線を下げる瞬間もあるように思う。なんだろう。母性なのかな?ちぎさんを見てると時々凄く母性を感じるときがある。まぁ女性なんだから何もおかしいことじゃないんだけど(笑)

 

 呼び方が「ゆうみちゃん」なのもちぎさんらしいなと思っていて、9つも学年が上で舞台経験も人生経験も豊富なわけだから「ゆうみ」って呼び捨てでも変じゃないのに(彩風さんとか呼び捨てで呼んでるし)ずっと「ゆうみちゃん」って呼ぶ。これに関してはもうちぎさんの人柄な気がしてる。もともと持ってる人としての温かさ(not情熱)が表れてるんだと思う。某国民的アイドルの名言である「優しい人はそこらじゅうにいますが、あなたの優しさには温かさがあります」が当てはまる人。

 ファンシーガイでのちぎみゆメロンデュエダンを見ていると、ゆうみちゃんが男役のちぎさんに寄り添うのは娘役として当然のことなんだけど、加えてちぎさんもゆうみちゃんに寄り添ってるようにも見えてくるし、「大丈夫?ついてこれる?」って確認してるようにも思えてくる。タカスぺで花乃ちゃんとペアで踊ったときもよく顔を見て踊っていたし、二人が同じ景色を見て歩んでいくためにはそういう歩み寄りっていうのかな?リードする力だけじゃない思いやりの気持ちが必要だと考えてらっしゃるのかもしれない。そんなことを思う。

 

 

②とんでもなく熱い人

 やっぱり「早霧せいな=熱血」のイメージは揺るぎない。あんなにも美しく涼やかな見た目に反して、内側には修造と猪木を秘めてる…ってそんなタカラジェンヌ(しかもトップスター様)なんて異色すぎる(笑)言動に熱が入ってくると基本面白いんだけど、中でも一番面白いのが修造と猪木が出てくるとあの美しいお顔が歪むのよね。まさかの顔芸。なんたる贅沢…!あの綺麗なお顔を手に入れたらゲスいことたくさんしてやろうって日々妄想してるような私には贅沢の極みよそんなの。怒りさえ覚えるわ(笑)

  だけどハートが熱い人はとても好感が持てる。根っこの強さって大事。トップ様自らが起爆剤となって組を引っ張っていく、そういう時代の作り方をしてくれそうな予感がしてとても楽しみ。熱さと温かさを上手く使い分けるトップ様。組子はトップの背中を見て育つっていうから、トップ様の情熱に感化されて組全体に大きなエネルギーが生まれればいなと新規ながらに思う。

 

 そういえばちぎさんは学生時代にバレーボールをやっていた(しかもセンター)らしく、あの“早霧ジャンプ”が生まれた理由はここにあるんじゃないかって、それを知ったときは一人で大興奮した(笑)あの凄まじい跳躍力と瞬発力、そして段違いの情熱はスポーツで培ったものだとしたらますます好感が持てる。「特技は球技全般」とか言えちゃうのも納得の活発なスポーツ少女だったんだろうなぁ。

  去年のタカスぺで各組のトップさんと一緒に踊る場面を見て、ちぎさんだけ明らかに違ってたのが印象的だった。気高いトップ様なんだからもっと優雅で余裕を醸し出すように踊っていいものなのに、ちぎさんだけはダンスのキレがまるでフレジュで、しかも隣がかなめ様やレオン様だから余計にそれが際立ってて。(みりおさんとのコンビはセクバかな?♡ってレベルで萌えた)でもさすがなのが、その溢れ出る気迫や熱をきちんと体でコントロールしてるところ。体への乗せ方がとても上手で私は歌やダンスに熱がある人が好きだから見ていてますます好きになったんだけど、他と比較すると熱がありすぎるダンスはトップ像としても珍しいタイプなのかもしれない。

 

 

③ユニークすぎる人

 熱さに根源は似ているかもしれないけどローテンションでも言えることだから敢えて項目として挙げた。ちぎさんの発想は時として常識を逸脱してる。え、思考回路どうなってんの?って思うくらいぶっ飛んでる。そこ拾う?wwちょ、言葉のチョイスwwww何www今のwwwwwといった感じで、一つの番組や記事で恐ろしく草が生える。もともとはクレバーな人んだろうけど、何かのタイミングでスイッチが入ったときに神がかったように暴走してくださる(笑)運動会もその現象が起きたからああなったと思ってる…(そうであってほしいという願いも込めて)

 

 ルパンでは毎公演アドリブを入れて場を盛り上げていてその熱心さには感心する。だけどその入れてくるネタが若干古くて世代が出てるっていう愛しさ(笑)私はゆうみちゃん世代ど真ん中だから、ゆうみちゃんもこういう思いでこのアドリブを聞いてるんだろうか…って勝手に憂いながら毎日流れてくるレポをふぁぼっていたよ。(特にジュゼッペのところ)感性が独特で共感しづらいから、そういうところまで理解しようとしたらさぞ大変だろうな…。

 舞台のご挨拶でも恐らくご本人は至って真剣。だけど溢れる感情を全身を使ってお客様に伝えようとするもんだから、ああやって体が前後に動いて懐かしの戦場カメラマンみたいな感じになっちゃうし、喋ってるときに突然停止したりしてしまう。内面の熱さが先行して噛んでしまうってもう本末転倒で演者としてどうなのっていう(笑)ご本人はわざと笑わせようとしてるわけじゃないけど、結果的にお客さんが喜んでくれるならいいや~くらいには思ってそうで、そこの客席のスタンスと舞台上のトップ様との感覚の違いもさすが早霧せいな様といったところ(笑)

 

 「早霧せいな=中学生男子」のイメージもなかなか根強い。中学生のちぎ太くん。しかも厨2で表されるような拗らせ系じゃなく、古き良き時代のいたずら好きの腕白少年のイメージだから凄い。仮にも宝塚のトップスター様に対して使う表現じゃない(笑)それなのに似合ってしまい、更にそれが適確だと思わせてしまう謎の説得力。(もしかして桂さん以上の少年性の持ち主…?)世間一般の人がイメージするような宝塚のトップスター像からはかけ離れた個性。これもユニークな人の所以。

 

 

④実は冷静に現実を見てる人

 熱血漢で言動が面白くて…って何かお笑い担当みたいなポジションに落ち着くかと思いきや、一転して凛とした立ち振る舞いと綺麗な言葉でお話する一面もある。所謂世間一般の人がイメージするタカラジェンヌ像の人。雑誌のインタビューでご自身の経験から“取材の大切さ”について語っていたのがとても印象に残っていて、どの層に向けて発信するかをきちんと考えてそれに合わせて話す内容や表現をしているような印象を受ける。一般層には宝塚自体に興味を持ってもらうようにコアなことよりも、もっと分かりやすくてどちらかというと表面的なことを魅力的に膨らませてる感じ。

 

 舞台上では割りとそのときの気持ちに従順に動いてる(ように見える)けど、それ以外では実は凄く冷静に物事を見て考えてる人なんじゃないかって思ってる。話の最中に独特の間が生まれるのもふさわしい言葉を選んでるからだろうし。取材のこともそうだけど、何が求められてるかをきちんと把握してる。(それが適確に表現されてるかは別として(笑))自身の長所短所も含めて全体を俯瞰で見ることができる人。そういう面での頼もしさは集団を率いる長として心強い。

 あとその取材で引っかかったのが「普通の職場を私は知りませんが」という発言。読んでいて夢の世界での話をしているかと思ったら急に現実の話になったっていう感覚だった。宝塚はあの独自の世界観が完璧に構築されてるから忘れがちだけど、表舞台の男役を離れたら等身大の働く女性に戻るわけで、そういう等身大の視点でも物事を見ていろいろと思いを巡らせることも当然ある。そんなことを改めて考えさせられた。(これはちぎさんに限ったことじゃないかもしれないけど)

 

 

⑤飾りすぎない正直な人

 ちぎさんの長い歴史のうちのほんの少ししか私は見ていないし知らないけど、その中ではいつも自然体でいるイメージ。(これに関しては結構な上級生でしかもトップにまでなったからっていう理由がとても大きい)遠い存在のはずなのに、出てくる言葉や人への接し方には親近感を覚える。思わず「ちぎちゃん」って呼びたくなる愛らしさ。憎めない。むしろ憎ましい要素が何一つない。

 宝塚の人ってそれぞれがタカラジェンヌブランドを背負ってるところがあるからイメージはかなり重要だと思うんだけど、その辺ちぎさんはイレギュラーなタイプの人(笑)(もっと気を遣った方がいいのでは…?と心配することも度々ある(笑))もっと上手く立ち回れる技量があるはずなのになぜかできない。やらないというよりできないタイプ。こういうところはきっとこの先も変わらないんだろうなとなんとなくだけど思ってる。

 

 最近一番熱かったのはナウオンでオペラ座の場面の説明をともみんさんに丸投げしたこと。あんなあからさまな仕事放棄ある?(笑)しかもお披露目公演真っ最中なトップ様が(笑)でもあれが同期に甘えてるようにしか見えなくてとても愛しくなった。ちぎさん自身は人見知りな性格らしいから、きっと無意識のうちに張っているバリアみたいなものの内側にいる人には極限まで気を許すんだろうな、っていうのを垣間見た瞬間だった。そんなトップ様の貴重な一面を引き出してくれるともみんさんがもうすぐいなくなってしまうのは本当に残念…。でもともみんさんが卒業したら今度はだいもんさんと新しい関係性が築かれていくのかと思うと楽しみで仕方ない。

 

 

 

ほらやっぱり最後の着地点おかしくなった(笑)内容重複しすぎだし(笑)そしてこれが限界。きゃびぃ様のような文才が欲しいわ…。まぁそんなことを言っても仕方ないから、まずは本を読むこと、歌劇を熟読することから始めます。